見つめてみませんか、おさなごたちの表情、言葉を!

チャプレン 司祭 越山 哲也

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。(新約聖書 ルカによる福音書 第2章11節)

 寒くなってきました。今年も残すところあと1ヶ月です。幼稚園ではイエス様の誕生をお祝いするクリスマスに向けて子どもたちと準備をはじめています。そんな幼稚園の日常の中から可愛らしい園児たちの様子を一つお伝えします。
 昼食がお弁当の日にはデザートを持ってきます。(必ずデザートがなければならないわけではありませんが)
デザートは冷蔵庫で冷やしておき、お弁当を食べ終わったら自分のデザートをそれぞれが取りにいくことになっています。その時に、子どもたちは「今日のデザート何でしょう?」と容器を後ろに隠して先生方の所に質問をしにくるのです。それに対して「リンゴかな?みかんかな?ヨーグルトかな?」と応えます。
あるときにその様子を見ていた小さいクラスの園児が私のところに来て「今日のデザートなんだ?」と聞きにきました。答えはすぐに分かりました。なぜならその子のお口の周りには白いヨーグルトがついていたからです。なんて可愛いのでしょう。
幼稚園の日常にはこのような微笑ましい子どもたちのエピソードが満載です。皆様のご家庭でもお子様の微笑ましい心が和むエピソードがたくさんあるのではないでしょうか。
クリスマスは「おさなごイエス」様の存在そのものに大きな光が照らされたのです。
特別なことではなく「おさなご」たちの日々の表情や何気ない言葉の中に心癒されます。それらこそ、神様から私たちに与えられたプレゼントなのかもしれませんね。
師走に入り何かと気ぜわしい時期になりますが、そんなときこそ少し立ち止まって
見つめてみませんか、子どもたちの表情、言葉を。メリークリスマス!!