心をあわせる

チャプレン 司祭 越山 哲也

 ♪こころをあわせ めをとじて みんなでおいのりいたしましょう
  かみさまいっしょにいてください

 穏やかな気持ちの良い季節を迎えました。桜の花も咲き、幼稚園の庭にも花や草木の芽が息吹く中で子どもたちは毎日元気に過ごしています。
幼稚園では年間を通してたくさんのお歌を歌います。季節の歌はもちろんですが、聖歌もたくさん歌います。その中でもほぼ毎日必ず歌う聖歌があります。そして子どもたちが最初に出会う聖歌であるかもしれません。それが「こころをあわせ」です。これは礼拝の時にはもちろん歌いますが、お昼の食事を頂く前に歌います。子どもたちは小さな手を組み合わせて、目を閉じて、歌います。
最初は口が開かないお子さんであっても、毎日お友達と繰り返し歌っていく内に自然と覚えて口ずさむようになっていきます。こどもたちの祈りの姿は本当に可愛らしく美しく感じます。「歌」は私たちの「こころをあわせ」てくれるものかもしれませんね。
どうぞお子さんがお家で幼稚園で歌う歌を口ずさんでいたり、幼稚園での出来事の事をお話ししてくれたらその時を大切に「心を合わせて」あげてください。それは、神さまから与えられたかけがえのない時間だと思います。 
今日も子どもたちの元気な声が園舎に響いています。