子どもの笑顔がお迎えします 

園長 古川陽子
 突然ですが写真ってすごいと思います。撮るのも楽しい。と言ってもまだまだ使い捨てカメラ程度の技術と知識しかないのですが。ここ数年、プロ級の腕を持つ震災ボランティアの方が、何度か幼稚園の子どもたちを撮ってくださいました。子どもたちの表情がとてもイキイキとしていて可愛らしく、あまりに素敵だったので、園のリーフレットやホームページに使わせていただきました。こんな写真がとれたらいいな〜と憧れています。
まずは形からということで、幼稚園で一眼レフカメラを購入し、本を読んだりネットを見たりして知識を得・・・ようと頑張ってみたのですが、結局「習うより慣れろ」と自分に言い訳し、とりあえず撮ることに専念。玄関に飾ってある子どもたちの顔写真も今年は担当させてもらいました。こだわったのは「みんなが笑顔であること」。それも自然な笑顔で。みんなが笑っている写真でお迎えしたかったのです。
そう思って撮ると、これが難しい…。いい笑顔だったのにカメラを向けた途端おすまししてピースサイン。きっとこうやって写真をいっぱい撮ってもらったのでしょうね。あたたかな光景が目に浮かびこちらの方が笑顔になってしまいます。
写真を撮っているうちに気がついたことがあります。“世界はいつも決定的瞬間”ということ。一瞬一瞬は確かにそこに存在し、そして二度とは戻らないという当たり前のこと。きらきらと輝いている子どもたちの一瞬をちゃんと残してあげたい。しっかりとその瞬間も寄り添っていてあげたい。そんな思いを再確認させてくれたカメラ。これから極めたい(?)と思います。どなたか是非ご教示を!