見よう見まね

チャプレン 司祭 越山 哲也

 私は、朝の通園時間と午後の降園時間に門扉の所に立ちながら子どもたちの様子を見るのが楽しみです。築山の上で手作りのマイクでコンサートごっこをしている子、活発に園庭を駆け回っている子、そして微笑ましいのが年長組の子の行動を年中、年少の子たちが追いかけている姿です。鉄棒、雲底、ホッピング、駆けっこなどを上手に出来るお兄さんやお姉さんの姿をまねて自分たちも出来るようになりたいと思う下のクラスの子どもたちのきらきらした目の輝き、そしてお兄さんお姉さんたちのちょっと誇らしげな姿は本当に可愛いです。このことはお絵かきやお歌、そしてお祈り、その他の活動すべてに共通しています。
見よう見まねでいろいろなことを子どもたちは感じながら、学んで体得し成長していきます。考えてみれば私も司祭の職務のいろはについて本や研修で学びましたが、多くは先輩の姿を見て見よう見まねで学んできました。(現在も継続中ですが・・・!)
理屈で覚えるのではなく、体で覚えていく、身につけていくことを幼児期にこそ大切にしなければならないと幼稚園での子どもたちの日常の姿から感じています。