極上の幸せ

園長 古川陽子
 職員室にいると保育室では味わえない幸せを感じることができます。
 廊下を通る子どもたちが、通る度に「せんせ〜!」と手を振ってくれるとき。窓をガラッと開けて「何してるのぉ?」と話しかけてくれるとき。「見て見てー!」と廃材で作った制作物をみせにきてくれるとき。 子どもたちのまっすぐで澄んだ瞳にであうとき、ほんわかとした幸せを感じます。
 幸せは子どもたちがくれるとは限りません。職員室で話される先生たちの会話。「○○ちゃんのパンツって魔法のパンツなんです。オムツがとれただけじゃなくて、お姉さんパンツにしたらお着替えやお片付けもとっても上手になったんですよ。」「はと組さんの団結力がすごいんです。話し合いも上手ですぐに解決しちゃうんです。お泊まり保育が終わるとなんか違いますねー。」「お帰りのときに子どもたちが笑顔で帰って行くのをみると、嬉しくなりますよね。」職員室はいつも子どもたちの話題で溢れています。こんな環境に身をおけることに、感謝と幸せを感じます。
 「幸せになろうと思わないで下さい。 幸せをつかみに行って幸せをつかんだ人は1人もいません。 幸せは感じるものです。」と心の恩師、金八先生はおっしゃっていました。幸せを求めることに一生懸命になってしまうと、誰の周りにも普通にある極上の幸せに気づかないということなのかもしれません。
久しぶりに秋の季節が長く楽しめそうです。心地よい空気、綺麗な空、美しい虫の音。私たちの周りに溢れている幸せ、しみじみ感じていたいですね。