【10月の言葉】運動会ごっこ

 畑を焼く匂いが漂う秋の気配に、大きく深呼吸をしたくなる朝を迎える頃になりました。爽やかな秋晴れのおひさまのもと、子どもたちはいま「運動会ごっこ」を楽しみながら毎日を元気に過ごしています。ご存知のように、聖愛幼稚園ではクリスマス同様、運動会も「練習」という言葉は使いません。子どもたちにとって運動会に向けての毎日は、苦しい忍耐を伴う「練習」の日々ではなく、運動会の競技を皆で楽しみながら過ごす「あそび」の時間であるからです。楽しい遊びのなかで、競技もダンスも組体操も、昨日はできなかったことが今日は出来るようになっている、そんな成長の日々を過ごせることを大切にしています。

 今年はりんごチームとみかんチームに分かれての運動会です。もちろん順位も勝ち負けも問題ではなく、出来るだけ頑張れば「それでもう十分だよ」と認められ受け入れられる安心感は、しっかりと子どもたちの心に根付いているようです。個人競技で頑張るお友だちに「ガンバレ」と大きな声で声援を送る姿や、チーム対抗競技が終わり、「ヤッター」と喜ぶ勝ったチームを、敗れたチームのみんなが「パチパチ」と拍手で称えている子どもたちの姿を見ながら、聖愛幼稚園の子どもたちはなんて素敵なんだろうと改めて思わされ嬉しくなる毎日です。10月14日(日)の運動会には、ぜひお家の皆さまで大きな声援をお送りください。