【5月の言葉】祈りのうちに

震災から一ヶ月半以上がたちましたが、現在進行形の被災の日々が続いています。そんな中でも去年と変わらず咲く桜が私たちに力を与えてくれるように、幼稚園に響く子どもたちの笑い声は、癒しと安らぎ、前向きな明るい気持ちを与えてくれます。この子どもたちを、その未来をなんとしても守りたいと強く思います。

幼稚園の子どもたちを見ていると、おうちの方の愛情がきちんと届いていることが良く分かります。最初こそまだ恥ずかしさや不安がありますが、すぐに他者を信頼し自分を出してくれます。産まれてからの数年間を無条件の愛で満たしてもらって、この世界を安心して受け止めているのですね。これからは家族以外の人と過ごす大切な時期。ここでしっかり愛されてこそ、自分は何処でも誰にでも愛してもらえる素晴らしい存在なんだと実感できるのだと信じています。人生の根っこを育てる大事な時期、心してお預かりしたいと思います。

先月の「おさなご」で“教師の朝の祈り”をご紹介しました。今月は“親の祈り”をご紹介したいと思います。こんなお気持ちで毎朝送りだしてくださっていることと思います。感謝です。

〜子どもへの父母の朝の祈り〜
神さま、今日一日、この子どもを危険や悪からお守りください。今日が、子どもにとってかけがえのない日となり、新しい経験が与えられ、また新しい関心が子どもの心に生まれますように。見えるものに対する関心ばかりでなく、見えないものに対する目と、小さな弱いものに対する心とおもいやりが生まれますように。自分で考え、自分で正しいと思うことを行う勇気をお与えください。あなたの愛と豊かな命が、先生や大人たちをとおして、この子どもに与えられますように。私たちの愛が、離れていても、この子の心に感じられますように。主イエスさまによって、お願いいたします。アーメン