スタート

園長 古川陽子

枯れ木のようだった桜の枝に、ピンクがかった蕾が目立つようになりました。みなさんがこれを読むころには、咲き始めていることでしょう。毎年のことなのに、春はなんだか楽しいことが始まる予感に満ち、わくわくとした気持ちになります。
 さあ!2018年度がスタートです。みんな一つお兄さん・お姉さんになりますね。

つい3週間前に卒園式がありました。入園したころはお母さんと離れたくないと泣いていた子も、幼稚園が大好きになり年長組のときには無欠席でした。オムツがなかなかとれなかった子。お友だちとうまく遊べなかった子。どの子もみんな、驚くほど成長し、やさしくがんばりやさんの素晴らしい子どもたちとなって卒園していきました。入園や進級を迎え、期待に胸を膨らませながらもドキドキと緊張気味な子どもたちを見るにつけ、この子たちが卒園するころはどんなお兄さん・お姉さんになっているかしら…なんて想像し、一日一日が貴重で愛おしくなります。
幼稚園に通うこの時期は、子どもの体と心を育てる黄金期です。大きく揺さぶられた心は大きく広くなります。楽しいこと、面白いこと、嬉しいこと、ときには悲しいこと、嫌だなと思うこともたくさん経験しましょう。大丈夫。いつだって先生がみているよ。大丈夫。みんな神さまに愛されている大切な家族だよ。一緒に泣いたり笑ったりして大きくなろうね。
ご家族のみなさん。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
「和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる(子どもが育つ魔法の言葉 より)」 和気あいあいは聖愛の最も得意とするところです。子どもたちが自分たちがいるこの世界が「いいところ」だと思いながら大きくなってくれるよう、私たち大人がよい環境を作っていきましょう。