【4月の言葉】 原点に立ち返って

 夜明けとともに聞こえる小鳥のさえずりに、みんなが微笑みながら今日の日を過ごせるようにと呼びかけられているような思いがします。春がやってきました。

 いよいよ聖愛幼稚園の2007年度が始まりました。「はやくようちえんはじまらないかなあ」と待っていたお友だち、お待たせしました。パワー全開!思いっきりあそぼうね。そして、幼稚園での新しい生活を始めた新入園のお友だち、入園おめでとう。これまでずっと自分と一緒にいてくれたお母さんから離れ、幼稚園で過ごす数時間は、みんなにとってどんなに不安に満ちているでしょう。でも、すぐに幼稚園はお友だちがたくさんいて、楽しい遊びがたくさんできて、先生たちが自分をいつも優しく受けとめてくれる所だと思えるようになりますよ。お母さま方も、朝の別れ際、子どもたちの目からこぼれる涙にどんなにか辛いお気持ちになられるかと思いますが、暫くの間、どうぞご辛抱ください。ここで毎日を過ごす子どもたちが、たくさん遊び、たくさん愛され、優しい心を大きく育み、人間としての豊かな人生を送る基礎を確かなものにして巣立って行くことが私たちの願いです。あらためてこの聖愛幼稚園をお選びくださいましたことを心から感謝申し上げます。

 私たちは、保護者の皆様から大切なお子様の命と成長を委ねられていること、そして同時にそれは神様からの委託であることを、畏敬の思いをもって受けとめています。これは、子どもたちとかかわる限り、私たちがいつもそこに立ち返り、そこから始めなければならない原点であると思っています。私たちは弱く、欠け多く、至らぬ者ですけれども、神様に招かれて子どもたちの成長を支えるという大切な保育の場を与えられていることに感謝しながら、新しい年度を過ごして行きたいと思います。

 ご家庭の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、ご一緒に子どもたちの成長を見守って行けることを願っています。どうぞよろしくお願いいたします。