【1月の言葉】共に担い、共に喜び

 年末から年始の大雪には皆さまきっと驚かれたことでしょう。雪かきのためいまだに体中が痛く、今年の雪はこれで終わりであって欲しいと思いますが、どうなることでしょう。

 昨年春に駐車場を拡張したため、雪かきの面積も倍増し、元旦早朝これから格闘しなければならない雪原を前に、こんなの無理だとしばし呆然としていました。しかしやらなければ片付かないことだけは確か…気を取り直して少しずつ雪を片付け始めました。暫く経った時、一台の車が側に止まり、車から教会員の方が降りてこられました。広い駐車場を私一人ではさぞ大変だろうと手伝いに来てくれたのです。

 なんと嬉しかったことでしょう。それからは、これまでひとりで黙々とやっていた、ただ苦しいだけの作業が、話をしながらの、時には笑いながらの作業にかわりました。するとどうでしょう、これまで重く重く感じられていた雪がこれまでよりずっと軽く感じられてきました。そうこうしているうちに、ご近所の方もお手伝いくださり、やがて、無理だと思っていた雪原が僅かな雪だけになりました。その最後の雪を片付け、作業の終了を皆で喜び労い合った時のみんなの笑顔のすばらしいこと。ひとりでは重くて担えないことも二人で、三人で、仲間とともに担うとき、その重荷は負いやすく軽くなること、そして、ひとりではなく皆で共に目的を達成することの喜びの大きさをこの度の大雪は教えてくれた気がしました。

 もし、生活と子育ての大変さに押し潰されてしましそうになることがあったなら、どうかひとりで悩まずに、お母様方も幼稚園も、共に重荷を担い合い支え合う仲間であることを、どうか忘れないでください。ドイツにこんな諺があります。「ふたりで悲しめば半分の悲しみ、ふたりで喜べば二倍の喜び」。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


photo by Eiji Yahagi