【4月の言葉】さあ!船出だ!

 聖愛幼稚園は2階に礼拝堂があります。天井を見上げると、屋根の形や梁のさまなどが船の底のように見えます。ときには穏やかな海を、ときには荒れ狂う嵐の海を目的地に向けて航海するための船、神さまの愛に守られたノアの箱舟、そんな想像が膨らみます。

 今年は創立100周年という記念すべき年です。かわいらしい新入園児を迎え、この年にみなさんとこの節目をお祝いすることができること、本当にありがたく、不思議な導きを感じます。また、この年に新人事となり新たな船出となることも、何か意味のあることのように思えると同時に、身に余る重責に震える思いです。

 ただ、新たな船出であっても変えてはいけないこと、それはこの幼稚園が子どもたちにとって、「どんなときでも自分は愛されている」と確信できる場所であることだと思っています。 

 〜神は愛です〜 これは、子どもたちが4月に始めて覚える聖句です。愛 ・・・それも、神さまの愛。これを伝えるためには私たちもいつもそれを受けていること、一人ではないということを確信する必要があるのかもしれません。子どもたちの澄んだ瞳、無邪気な笑顔をみていると、私たちこそが子どものようにならなければと思うことも多々あり、また、それに気付くことを忘れてはいけないと感じます。

 命の芽吹きにあふれている春。今年も子どもたちと過す1年を与えられたことに感謝。そして、命の根っこを育てるこの大切な時期に、その成長のお手伝いを委ねられたことを真摯に受け止め、職員一同全力で子どもたちと向き合っていこうと思っています。ご家族の方々とも航海のよきパートナーとして、ご一緒にお子さまの成長を見守らせていただきたいと願っております。どうぞ、よろしくお願い致します。

 新しく入園し、聖愛幼稚園の仲間に加わったお友だち。随分前から一つお兄さんお姉さんになることを楽しみに待っていた進級児のお友だち。さあ!今年も船が出るよ〜!どんな楽しいこと、わくわくすることが待っているかな?楽しみだね。