【7月の言葉】名前は祈り

名前はその人のためだけに  用意された祈り
若き日の父母が  子に込めた願い
幼きころ 毎日 毎日  
数えきれないほどの  美しい祈りを授かった
祈りは身体の一部に変わり  その人となった
だから心を込めて呼びかけたい  美しい祈りを
                                (毛里 武)

研修へのご理解をありがとうございました。その研修でこの詩に出会いました。
わが子に名前を付けるとき、どのような願いを込められたのでしょうか。みなその子が愛し愛されて幸せに育つように願ったのではないでしょうか。幼稚園に集う子どもたちの名前は、どの名も愛情と希望に溢れています。本当に美しい祈りです。
 あ、そうだ。自分の名前はどうでしょう。大人になると、ファーストネームで呼ばれることは少ないかもしれません。でもきっと、どなたも自分の名前に大きな愛が込められていることにお気づきになるのではないでしょうか。私たちもまた愛されて迎えられたことを忘れてはならないと思います。
愛から愛へ。祈りから祈りへ。私たちは日々この美しい連鎖に関わっていられるのです。「祈り」とは、私たちの心持ちや行いそのものなのかもしれないと気づかされます。
 重苦しい梅雨空でも、子どもたちは互いに大きな声で友達の名を呼び合いながら汗だくで遊んでいます。園庭を裸足で駆け回り、砂場を足湯にしようといそしむ子どもたち。お部屋の中では大型積み木で秘密の部屋を建設中。この愛しい子どもたちの名前に込められた祈りが届きますように。心を込めて日々呼びかけたいと思います。