【8月の言葉】愛=?

「今年は暑いですねぇ。」というのが、毎日の挨拶代わりとなっています。みんな、元気に楽しい夏休みを過ごせましたか?きっとたくましく日焼けして、いつもの人なつこい笑顔で幼稚園に戻ってきてくれるのでしょうね。楽しみです。

今年の夏は、私たちにとっても特別な夏でした。研修に参加し、カトリックのシスターでノートルダム清心学園理事長でもある渡辺和子先生の講演を伺うことができたからです。数々の著書があるのでご存知の方も多いことと思います。

その講演の中で興味深いお話を伺いました。昔、異国の宣教師たちが日本で布教を始めたとき、『愛』という概念をどのように伝えたらよいのか悩んだといいます。 “愛”ときくと、なんだか人間の欲情と不可分なイメージがあり、神の愛とはほど遠いもののように思えたのでしょう。

そこで、当時の日本語訳では「愛」=「お大切」としたそうです。相手を大切に思い、大切に扱うこと。そして、神さまはいつどんなときでも、そのように私たちを見ていてくださると知ること。とてもシンプルで分かりやすいですね。子どもたちを愛するということは、一人一人の子どもたちを、何にも代えることのできない大切なものとして、心を込めて接するということ。

〜子どもたちが卒園するとき“私はこの幼稚園で大切にされ、愛された”と実感できるようにしてあげてください〜と和子先生はおっしゃいました。そんな幼稚園にしようねと先生たちとも話しました。 
今学期も、何よりも大切な子どもたちと、かけがえのない大切な時間を、思いっきり大切に過ごしていきたいと思います