【11月の言葉】秋をいただく

 今年の秋は本当に短かったですね。落とし穴にでも落ちたように、急にガクンと寒くなりました。こんなときには体調も崩しやすいようです。どうぞ皆様ご自愛ください。

 聖愛幼稚園の秋といえば、真っ先に思い浮かぶのは黄金に輝く大きな銀杏の木。薄黄緑色の小さな葉が濃い緑の大きな葉になり、だんだん黄色に色づいていく様子は自然の神秘を示してくれます。はらはらと舞う落ち葉も格好の遊び道具です。

でも、子どもたちのベストワンは柿でしょうか。木からもいで、ゴシゴシ洗って皮ごとガブリッと食べる柿。秋の風にふかれ、種をペッと出しながら食べる気持ちよさ。そうかと思えば、ザクロに夢中な子もいます。すっぱーい!でもおいしいー!を繰り返しながら、ずーっと離さず食べる姿は本当に愛らしい。「ここに座っていいよ。」「一口、わたしの食べる?」などと子どもたちのコミュニケーションもはかどる秋です。

ご近所の方にいただいた身しらず柿をさわしたり、干し柿をつくったりと、今年も楽しい体験を重ねています。ジャガイモや大根など畑で沢山の作物を育てている子どもたちですが、食べるということの大切さ、食べることができるという幸せ、そして命あるものをいただくという感謝の心を楽しい体験とともに感じとってくれるよう願っています。