【1月の言葉】幸福な場所

あけましておめでとうございます。
今年はたつ年。たつ…。竜…。龍…。そういえば昨年来日されたブータン国王が、被災地相馬市を訪れたときに子どもたちに語った言葉は感動的でした。「皆さんの中には龍という人格がいて、経験をエサにして大きく育っていきます。だから、その龍を大きく強い龍になるように育ててください。」被災地の子どもたちのつらく悲しい経験を思い、あなたたちなら、きっとその経験を糧にして大きく強い人になれるとあたたかく励ましてくださっているのだと感じました。ブータン王国はご存知の通り「国民総幸福量」を提唱している国です。一概には言えないのでしょうが、「自分は幸せだ」と感じている国民が多いそうです。どんな国なのか興味を覚えます。訪れた人は「家族や親戚、地域のつながりが強く、誰と誰が家族なのかわからなくなる」という感想を持つそうです。自分の子でなくても同様に慈しみ、面倒をみて、心配をする。こういった“何があってもまわりに必ず助けてくれる人がいる”という安心感が、精神的な安定をもたらし、他の人にも優しくすることができるのですね。私たちの幼稚園もそんな幸せな場所でありますように。