心のこもった食事

チャプレン 司祭 越山 哲也

先日、興味深い話を伺いました。それは、最近は「鮨」屋が減って「寿司」屋が増えているという話でした。回転寿司屋さんが会津若松でも数店舗あります。料金も安くて家族ずれでも気軽に訪れることが出来て、人気があります。土日や休みの日には大盛況です。
それに対して回転寿司ではない本物の職人さんが握ってくださる伝統的な「鮨」屋さんは年々減ってきているそうです。「鮨」と「寿司」でも機会が握るほうが「寿司」で職人が心を込めて握るのが「鮨」だそうです。本当に美味しいのは魚が旨いと書いて「鮨」なのでしょう。私も食べることが大好きです。そして本当に心のこもった食事を頂いた後は、お腹もいっぱいになりますが、心も満たされます。
聖愛幼稚園でも1週間の内3回はお弁当です。私も子どもたちと一緒に昼食を頂く時間が楽しみの一つなのですが、子どもたちがお弁当箱を開けて「わー、おいしそう!!」「わー、大好物が入っている!!」と嬉しそうにしている姿を見るのが好きです。
時には「この野菜はきらい!」と箸がとまっている時には「大好きな○○ちゃんのために一生懸命作ってくれたのだから食べてみよう」と声がけするようにしています。
お弁当はお家の方から子どもたちへの愛がたくさんつまったものだと思います。「愛」とは心を受けると書きます。幼稚園では「天のおとうさま、今ここに頂くお食事感謝します。アーメン」とお祈りの歌を歌って食事を頂きます。食育の大切さを思うときに、何よりも大切なのは「感謝」だと私は思います。特に、ファーストフード世代全盛において心のこもった食事を大切にしていきたいですね。