祈りと応援

チャプレン 司祭 越山 哲也
私が好きなテレビ番組は「スポーツ(特に楽天イーグルス戦」と「ドラマ」です。医療、警察、学校教育関連のメッセージ性のはっきりしたものを特に好んで見ます。ドラマはフィクションであり現実とは違うことは百も承知ながら感動する場面には一人でテレビに向かって「いいこと言うなー!」と余韻に浸っています(笑)
「あすなろ三三七拍子」というドラマが私のこの夏一押しです。柳葉敏郎主演のドラマです。内容は、伝統ある翌檜(あすなろ)大学応援団が団員不足のため廃団の危機にある中、
団の立て直しのために大学に送り込まれた主人公が悪戦苦闘しながらも人との出会いと交流の中で団を立て直していく人間模様を描いたものです。応援団は、「学ラン」「太鼓」「団旗」が象徴するように暑くても寒くても雨が降ろうが風が吹こうが関係なく、ひたすら母校の勝利のために応援し続けるのです。健康面を考えると賛否両論あることだと思います。 ドラマの中に次のような会話がありました。「我々の応援は選手に届いているのかな?」「届くとか届かないということは関係ない。我々はただひたすらに応援し続けることなのだ。応援とは祈りのようなものだ!」というものでした。
自分の益のために祈ることではなく、ひたすらに他者のために祈り続けること、時に祈りは本当に聞かれているのか、祈りは届いているのか不安になることもあると思います。
聖書の中に自分を次々に裏切っていった弟子たちに向かってイエス様は弟子たちを責めることを決してなさらず、「あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました」というひたすらに祈り続けているイエス様の姿が記されています。
祈りは必ず聞き届けられると私は信じています。2学期が始まりました。今学期もイエス様が子どもたちのために、そして皆さんのために熱い応援を送ってくださっていることを信じて歩みたいと思います。