伝えることのむずかしさ

主任 栗城円

 保護者の皆様には、いつも温かく見守っていただきまして、ありがとうございます。
先日の親子遠足では、たくさんのお家の方にご参加いただきました。悪天候の中、予定を変更するところがありましたが、快く受け入れていただき感謝しております。また、よい思い出となりました、とのお声かけをたくさんいただき、本当に嬉しく思います。
 さて、新学期が始まって、約二ヶ月が過ぎました。子どもたちは園生活にすっかり慣れて、日々元気いっぱい過ごしています。たくさん遊んでお片付けの時間、片付けず、遊び続ける子たちが。「はやく、片付けて!」と言いますがなかなか進みません。もちろん、黙々と片付けている子もいます。そこで、「わぁー、お部屋がきれいになってきている!お片付けしてくれてうれしいな」と声をかけると、遊び続けていた子たちも、徐々に片付け始めました。「みんなで片付けると楽しいね。ありがとう!」みんなで最後まで片付けることができました。出来ている子、よいことに目を向ける。先日参加した研修で教えていただきました。どうしても、できていないことに対して、まゆげをつりあげて、やりなさい!と強く言ってしまいます。そうすると、子どもにとっては、言われたから、怒られたから、嫌々やることになってしまいます。子どもが感じて、自発的に行ったことにより、達成感もでてきます。もちろん、いけないことをしっかり叱ることも大切です。改めて伝えることの大切さ、難しさを感じています。悪いことばかりを口にするのではなく、よいこと、言われてうれしくなることを、いい表情で伝えていけるようにしていきたいなと思っています。