はとぐみさん!

〜時を超えて君を愛せるか ほんとうに君を守れるか
空を見て考えてた  君のために今何ができるか〜
小田和正:たしかなこと)

年度修了間近、はと組さんにとっては卒園間近となり、今何をしてあげられるんだろう、何かやり残したことがあるのではないかと自問しています。どの子も心から愛おしい。自慢の子どもたちです。はと組さんはもうすぐ小学生。自信を持って送り出すことができます。

歩未ちゃんは天真爛漫の甘え上手。自分が甘えるだけでなく、誰かから甘えられると思わぬ力を発揮する姉御肌。舞ちゃんは笑顔がマシュマロみたい。家族思いで、誰かを喜ばせることの“喜び”をもうちゃんと知っている。弘樹君は外見だけでなく内面もイケメン。自分にとても厳しいところがあるけど、人にはすこぶるやさしい。陽亮くんとおしゃべりしているとすごく癒される。誰からも好かれる人気者。和宗くんの感性は貴重。自分の世界をしっかりと持っている。将来が楽しみ。寛純くんにはいろいろ教えてもらったな。性能の良いアンテナを持っていて、キャッチしたことをみんなに分かりやすく分けてくれる。謙介くんはシャイなのに度胸がある。いい意味でこちらの思いを裏切って予想外の行動をとる型にはまらない大きな人。一之介くんはやんちゃな努力家。どんな場所でも自分らしさを失わず、楽しいことをみつける名人。篤季くんは一本筋の通った人。頭がいいけど威張らない。
 一人一人がかけがえのない宝石です。これからどんどん磨かれ削られてその輝きを増していくことでしょう。どうかこの幼稚園でみんなに愛されたことを忘れないで下さいね。

〜いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を
今の気持ちのままで 見つめていること〜

園長 古川陽子

「お陰様」のこころ

チャプレン 司祭 越山 哲也

 今年は例年に比べ雪が少ないですが、気温は寒い日が続いています。暦の上ではまもなく「立春」です。寒さの中にも少しずつ春が近づいてきています。
会津若松には十日市やだんごさしなど年の初めにも伝統行事があります。幼稚園でも1月のもちつき、2月には節分の豆まきの行事など季節の行事を大切にしています。
キリスト教の幼稚園ですけれど、子どもたちには会津の伝統行事や季節の行事を出来る限り体験して感じて欲しいと思っております。
 どの地域にも大事にされてきた季節の行事はありますが、会津は春夏秋冬を感じられる風土と気候の中で季節感をとても大切にしていると私は思います。
 子どもたちは感性が豊かです。その感性をどんどん豊かにしていくためにもこれらのことは大事なことではないでしょうか。
 私も大人になって、親になって分かったことですが、子どもの頃に当たり前のように迎えていた季節の行事を体験出来たのは両親や周囲のみなさんが環境を整えてくれていたからだと思います。
 「おかげさま」は感謝の気持ちを表す言葉ですが、元々の意味は他人から受ける恵みを意味する「お陰」に「様」をつけて、丁寧にした言葉だそうです。
 イエス様も古くからの伝統を単なるしきたりとして守るのではなくて神様から与えられた豊かな恵みであると教えてくださいました。豊かな恵みに感謝して、いつも「お陰様」の心を大切にして生きていきたいものです。

私もこうありたい

明けましておめでとうございます。新しい年をこのように皆さんと喜べることを心から幸せに思います。年始にあたり、「神よ 私を真の人間に なさしめたまえ」という詩をご紹介したいと思います。作者はアルバート・ゲストというイギリス出身の詩人です


 私はこうありたい より勇敢で 大胆に
 もう年なのだから いま少し賢く
 出会う人々に もう少し優しく
 敗北に対して もっと雄々しく
 これが新年の私の願い 私の祈り
 神よ 真の人間に なさしめたまえ

 私はこうありたい いま少し洗練され
 もっと微笑み ぐちを少なく
 立ち上がりにもがいている人々へ
 より早く 手をさしのべたい
 これが新年の私の祈り
 神よ 真の人間に なさしめたまえ

 私はこうありたい いま少し公平に
 より優れ より正確に
 すぐ咎め立てや 非難することなく
 あらゆる人を助け
 人の欠点に むきにならない人
 神よ 真の人間に なさしめたまえ

 私はこうありたい いま少し誠実に
 願うだけでなく 行う人に
 より広く より大きく 進んで人に与え
 隣人に手を貸しつつ ともに生きる人
 これが私の新年の願い 私の祈り

 神よ 私を真の人間に なさしめたまえ


今年もどうぞよろしくお願いいたします。
園長 古川陽子

祈りと応援

チャプレン 司祭 越山 哲也
私が好きなテレビ番組は「スポーツ(特に楽天イーグルス戦」と「ドラマ」です。医療、警察、学校教育関連のメッセージ性のはっきりしたものを特に好んで見ます。ドラマはフィクションであり現実とは違うことは百も承知ながら感動する場面には一人でテレビに向かって「いいこと言うなー!」と余韻に浸っています(笑)
「あすなろ三三七拍子」というドラマが私のこの夏一押しです。柳葉敏郎主演のドラマです。内容は、伝統ある翌檜(あすなろ)大学応援団が団員不足のため廃団の危機にある中、
団の立て直しのために大学に送り込まれた主人公が悪戦苦闘しながらも人との出会いと交流の中で団を立て直していく人間模様を描いたものです。応援団は、「学ラン」「太鼓」「団旗」が象徴するように暑くても寒くても雨が降ろうが風が吹こうが関係なく、ひたすら母校の勝利のために応援し続けるのです。健康面を考えると賛否両論あることだと思います。 ドラマの中に次のような会話がありました。「我々の応援は選手に届いているのかな?」「届くとか届かないということは関係ない。我々はただひたすらに応援し続けることなのだ。応援とは祈りのようなものだ!」というものでした。
自分の益のために祈ることではなく、ひたすらに他者のために祈り続けること、時に祈りは本当に聞かれているのか、祈りは届いているのか不安になることもあると思います。
聖書の中に自分を次々に裏切っていった弟子たちに向かってイエス様は弟子たちを責めることを決してなさらず、「あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました」というひたすらに祈り続けているイエス様の姿が記されています。
祈りは必ず聞き届けられると私は信じています。2学期が始まりました。今学期もイエス様が子どもたちのために、そして皆さんのために熱い応援を送ってくださっていることを信じて歩みたいと思います。

見つめてみませんか、おさなごたちの表情、言葉を!

チャプレン 司祭 越山 哲也

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。(新約聖書 ルカによる福音書 第2章11節)

 寒くなってきました。今年も残すところあと1ヶ月です。幼稚園ではイエス様の誕生をお祝いするクリスマスに向けて子どもたちと準備をはじめています。そんな幼稚園の日常の中から可愛らしい園児たちの様子を一つお伝えします。
 昼食がお弁当の日にはデザートを持ってきます。(必ずデザートがなければならないわけではありませんが)
デザートは冷蔵庫で冷やしておき、お弁当を食べ終わったら自分のデザートをそれぞれが取りにいくことになっています。その時に、子どもたちは「今日のデザート何でしょう?」と容器を後ろに隠して先生方の所に質問をしにくるのです。それに対して「リンゴかな?みかんかな?ヨーグルトかな?」と応えます。
あるときにその様子を見ていた小さいクラスの園児が私のところに来て「今日のデザートなんだ?」と聞きにきました。答えはすぐに分かりました。なぜならその子のお口の周りには白いヨーグルトがついていたからです。なんて可愛いのでしょう。
幼稚園の日常にはこのような微笑ましい子どもたちのエピソードが満載です。皆様のご家庭でもお子様の微笑ましい心が和むエピソードがたくさんあるのではないでしょうか。
クリスマスは「おさなごイエス」様の存在そのものに大きな光が照らされたのです。
特別なことではなく「おさなご」たちの日々の表情や何気ない言葉の中に心癒されます。それらこそ、神様から私たちに与えられたプレゼントなのかもしれませんね。
師走に入り何かと気ぜわしい時期になりますが、そんなときこそ少し立ち止まって
見つめてみませんか、子どもたちの表情、言葉を。メリークリスマス!!

自己肯定感    

10月になり園児募集の時期になりました。何回か園説明会をしていますが、その度にこの幼稚園の一番大切にしていることを再確認しています。
 “いつでも、どんなあなたでも愛されている”ことを実践するのが私たちの使命だと考えていますが、それによって子どもたちに培われるもの、それは「自己肯定感」です。
「そのままの自分で十分に存在価値があり、何物にも代えられない大切な存在であると自覚することができたなら、隣にいるお友だちも自分と同じかけがえのない愛すべき存在だと思える。そんな根っこを持てればどこに行っても、誰にでも思いやりの持てるやさしい人になるのではないでしょうか」とお話ししています。
 昨日『子育てハッピーアドバイス』などの著書で知られる明橋大二先生の講演会に行ってきました。子どもにとって一番大切なものは「自己肯定感」だとおっしゃっていました。それが土台となりその上に「しつけ」「勉強」と重なるのだそうです。子どもたちを育てるのは私たち大人です。でもここで見落としがちなのは私たち大人が「自己肯定感」を持っているかということだそうです。私は存在価値がある、必要な存在だ、ありのままの私でいいんだ、そんなふうに思えていますか。これは自分の努力だけではなく、私たち大人同士がお互いを認め、思いやり、あなたのままで大丈夫だと言ってあげることで培われるそうです。子どもの方ばかりに目がいって忘れがちな自分たち大人のこと。皆さん全てが同じ人は他にいない、かけがえのない大切な存在です!自分自身のことを大好きになってあげてくださいね。(私も自信はないですが、努力しようと思います・・・)

 追伸:幼稚園の絵本の部屋に大人向けのコーナーがあることをご存知ですか?そこに明橋先生の本も置いてあります。貸し出し可ですのでいつでもお声がけ下さいね。


園長 古川陽子

根っこが一番大切!!

チャプレン 司祭 越山 哲也
「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。」(新約聖書 ヨハネによる福音書 第15章5節より)

 今年の夏も暑い夏でしたが、気づけば幼稚園のお庭に咲いていた大輪のひまわりも枯れて、シンボルツリーのいちょうの木の葉っぱも日ごとに落ちるペースが上がってきました。いちょうの葉っぱが全部落ちる頃におそらく雪が降ってくるでしょう。季節は夏から秋へ、そして冬へと移り変わっていきます。
私は園芸は素人なのですが、今年になって少しですけど花を植えることの楽しさを感じています。NHKの「趣味の園芸」という番組で「ポーチュラカ」という品種は、夏の暑さに強くて晩秋まで花が咲いて楽しめるという情報を得て、早速幼稚園の駐車場の立て看板の下に植えてみました。すると根っこが根付くとどんどん増えて今でもきれいに咲いています。その他にもいくつか見守ってきたものとして、幼稚園のエントランスの柵にそって植えられているドウダンツツジと園庭の山の芝の成長があります。
ドウダンツツジは園舎建築の際に移植しなければならなかったので、再び根を張るまでに水をたっぷりやらなければなりませんでした。なかなか根付かず、枯れてしまわないか心配でしたが何とか根を張ってくれたようです。
 園庭の築山も1学期は芝が根付くまでは子どもたちに遊ぶのを我慢してもらいましたが、
2学期に入って根付いたことを確認して今は子どもたちの大好きな遊び場になっています。
根っこって本当に大切なのだなと思いました。根っこがしっかりしていれば、いい枝葉もついてくるのでしょう。根っこがやはり一番大切なのですね!!